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アレルギーについて

アレルギーについて アナフィラキシー

特徴について

アナフィラキシーは、アレルギー反応でも特に重篤な状態であり、「アレルゲンなどの侵入により複数の臓器に全身性にアレルギー症状があらわれて生命に危機を与え得る過敏反応」と定義されています。複数の臓器とは、皮膚・呼吸器・消化器・循環器・神経などを指します。血圧低下や意識障害を伴う場合をアナフィラキシーショックといい、一刻も早く医療機関で治療しないと死亡することがあります。

アナフィラキシーの診断基準


(1)皮膚症状(全身におよぶ発疹、かゆみまたは紅潮)、または粘膜症状(唇や舌などの腫れなど)のいずれかがあること。
(2)急速(数分から数時間以内)にあらわれる症状で、呼吸器症状(呼吸困難、気道狭窄、ゼーゼー・ヒューヒュー:ぜん鳴、低酸素血症)もしくは循環器症状(血圧低下、意識障害)のいずれか1つの症状があること。
 ↓
(1)のいずれかの症状+(2)のいずれかの症状があること。

アナフィラキシー


アレルゲンになり得るものに曝露した(触れた)あとに、急速(数分から数時間以内)にあらわれる次の症状のうち、2つ以上があること。
(1)皮膚・粘膜症状(全身におよぶ発疹、かゆみ、紅潮、浮腫)
(2)呼吸器症状(呼吸困難、気道狭窄、ゼーゼー・ヒューヒュー:ぜん鳴、低酸素血症)
(3)循環器症状(血圧低下、意識障害)
(4)持続する消化器症状(腹部の強い痛み、嘔吐)

アナフィラキシー


アレルゲンへの曝露(触れた)あとの急速(数分から数時間以内)な血圧低下
収縮期血圧低下の定義:平常時血圧の70%未満
または、生後1か月~11か月 < 70mmHg
1~10歳 < 70+(2×年齢)mmHg
11歳~成人 < 90mmHg

アナフィラキシー

原因・症状について

アナフィラキシーは食物や薬剤のほか、ハチなど昆虫の毒が原因で発症します。患者さんが多いのは食物アレルギーで、多くは小児ですがすべての年齢で認められます。件数は多くないものの重症化しやすいのはハチ毒と薬剤です。
それぞれの臓器では次のような症状などが認められます。

・皮 膚:かゆみ、全身の発疹・発赤、口唇や舌の腫れ
・呼吸器:咳、呼吸困難、ぜん鳴
・消化器:腹痛、吐き気・嘔吐
・循環器:頻脈(脈が早くなる)、血圧低下
・神 経:意識障害

それぞれの症状について軽症・中等度・重症と重症度を分類します。

スクロールありの画像

アナフィラキシーの重症度

食物アレルギー診療ガイドライン2016《2018年改訂版》より

いずれの症状も、数分から数時間以内に急速に進むため、一刻も早く治療をする必要があります。

※特殊なアナフィラキシー:食物依存性運動誘発アナフィラキシー
ある特定の食べ物を食べたあとに運動をすると生じるアナフィラキシーです。特定の食品を摂取して30分~4時間後に運動をすると、呼吸困難やめまい、吐き気・嘔吐、じんましんなどアナフィラキシーの症状が出現します。小麦やエビ・カニなどの甲殻類が多いといわれています。症状が生じてぐったりしたり苦しくなったりした場合はアドレナリン自己注射薬(エピペン®)を打って医療機関に救急搬送を要請してください。

治療について

アドレナリン自己注射薬(エピペン®)

アドレナリン自己注射薬(エピペン®)

アドレナリン自己注射薬(エピペン®)

具体的な治療はアナフィラキシーの重症度によって異なります。症状が軽い場合には、症状に合わせた治療を行います。じんましんに対しては抗アレルギー薬の内服、咳症状に対しては気管支拡張薬の吸入などです。しかし、症状が重篤で(重症に該当する場合)、急激に悪くなる場合には、アドレナリンの筋肉注射が最優先になります。

アナフィラキシーを疑った場合には、全身の状態をよく確認します。だんだん元気がなくなっていくように見える意識障害などが認められる場合には、呼吸や心拍がゆっくりになっていっていないかどうか、皮膚の色が赤くなってきていないかどうかなどの状態を確認しながら、必要に応じて一次救命措置を行い、医療機関への搬送を急ぎます。そのうえで、足を頭より高く上げた体位で寝かせます。また、嘔吐してしまう場合に備えて、顔を横向きにしてください。

アナフィラキシーになったことがある患者さんはアドレナリン自己注射薬(エピペン®)の処方を受けることができます。強いアレルギー反応があらわれたのではないかと思ったらアドレナリン自己注射薬を処方されている人は使用してから受診します(使用法は製薬会社のホームページで閲覧できます https://www.epipen.jp/top.html)。アドレナリン自己注射薬は自宅で自分に注射をするため、誤って使用すると危険です。アドレナリン自己注射薬を処方された場合は、どのような状況のときに使用したらよいのか、また、どのように使用するのかについて医師や薬剤師に確認し、適切に使用できるように準備が必要です。

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