接触皮膚炎

接触皮膚炎の原因となる身近な物質や症状の特徴、検査や治療についてアレルギー治療の専門家が解説。重症化を防ぐために知っておきたいポイントも紹介します。

目次

接触皮膚炎の特徴について

接触皮膚炎は、日常生活で接することが多い化粧品や香水、ヘアカラー・ヘアケア用品、日焼け止めの成分(紫外線吸収剤)、指輪やイヤリング、腕時計などの金属製の装身具、衣類などの家庭用品、家庭用の化学薬品、洗剤や医薬品、動植物など、身の周りにあるほとんどの物質が原因となり得ます。ゴム手袋や切削油(せっさくゆ)など職業性に起きるアレルギーも含まれます。

物理的に皮膚の角質が障害を受ける刺激性の皮膚炎やアレルギーが関与する皮膚炎、アレルギー物質が光に当たることで変化して皮膚炎が生じることもあります。

皮疹の部位から推定される主なアレルゲン

接触皮膚炎の症状について

原因となる物質が皮膚に接触し、それが刺激やアレルギー反応となってかゆみを伴う皮疹があらわれます。一般には「かぶれ」とも呼ばれますが、接触した部分に紅斑(こうはん)があらわれて小水疱(しょうすいほう)が生じる場合があります。また、化粧品なら顔面、ピアスなら耳、シャンプーなら頭皮や手のひらなど、多くの皮膚炎は原因となる物質が接触する場所に生じます。そのため接触皮膚炎を疑う場合は、皮疹があらわれる部位に関連した生活用品などを調べます。

接触皮膚炎

接触皮膚炎の症状

症例画像を鮮明にする

接触皮膚炎の検査について

確実に診断するときには「皮膚テスト(パッチテスト)」で疑わしい物質を貼付して48時間後に皮膚反応を確認します。金属アレルギーの場合は1~3週間後に陽性反応があらわれるなど、診断に時間がかかる場合があります。そのような場合は1か月後に判定をします。

接触皮膚炎の原因がわからないままだと、予防の対策が立てられないだけでなく、症状を繰り返し、ときに重症化してしまうこともあります。医師の問診によって意外な原因が判明することもあります。また、重症例では潰瘍を伴うこともあります。早めに皮膚科専門医に相談してください。

パッチテスト

接触皮膚炎の治療について

治療は接触皮膚炎の原因となる物質を突き止めて、その物質との接触を回避したうえで短期的にステロイド外用薬を使用します。

かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬などを内服します。症状が強い場合は、治療に全身性のステロイド薬が必要となる場合があります。

接触皮膚炎は、原因を回避しないと症状を繰り返します。
接触皮膚炎の中には命に関わる重篤な症状が生じる場合もありますので、単純な「かぶれ」と自分で判断せずに、違和感を覚えたら速やかに専門の医療機関を受診してください。

接触皮膚炎のよくある質問

接触皮膚炎などに関するよくある質問をまとめています。

子どもがイヌアレルギーですが、イヌを飼えますか。

ペットの抗原(アレルゲン)は、ネコやイヌなどが家の隅にいても、家中に拡散して存在するといわれます。自宅で飼うと、接触するようにもなりますので、アトピー性皮膚炎がある場合は悪化することなどが考えられます。ペットは飼わないほうがよいでしょう。

学校で動物に触れ合うことがあります。触ったあとに手を洗ったほうがよいですか。

アレルギーがあってもなくても、感染を防ぐために動物を触る前に手を洗うことになっています。アレルギー検査を受けていない子どもでアレルギー症状が出てしまう場合もありますので、触った後も手を洗ってください。

接触皮膚炎についてさらに詳しく知りたい方へ

動画による解説

接触皮膚炎をより深く理解していただくために、当サイトでは専門家監修のオリジナル動画コンテンツもご用意しています。文字だけでは伝わりにくい内容の理解にお役立てください。

金属アレルギー

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接触皮膚炎/Q&A
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