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アレルギー検査について

「アレルギー検査について」動画による解説

血液検査の進め方と検査でわかること

皮膚テストの進め方と検査でわかること

食物経口負荷試験の目的と進め方

※動画右下のボタンを「<」「4つの矢印」の順で押すと(ボタンにカーソルを合わせてクリック)、全画面表示になります。

原因となるアレルギー物質を調べるためにいくつかの検査があります。

特異的IgE抗体検査

さまざまなアレルギー物質のIgE抗体が血液中にあるか調べる検査です(IgE抗体については「アレルギーとは」の項目を参照してください)。

現在、IgE抗体が測定可能なアレルゲン(アレルギー反応を引き起こす原因となる物質)は200種類以上あります。アレルゲンは1種類ずつ測定できますが、保険診療では1回に測定できる項目数に上限があります。また、1回に決められたアレルゲンを複数個測定できる試薬もあります。測定すると、それぞれのアレルゲンに対するIgE抗体の測定値とクラスという分類で結果が出ます。クラスは0~6の7段階で表記されており、クラス0が陰性、クラス1が偽陽性、クラス2~6が陽性と判断されます。

血液検査だけで調べることができるため簡便ですが、IgE抗体は症状がなくても検出されることがあります。症状がない場合は、アレルギーがあるとは必ずしもいえませんので注意が必要です。

特異的IgE抗体検査
報告書の例

皮膚プリックテスト

皮膚にアレルギー物質が含まれるエキスを少量滴下して、専用の針で皮膚に刺してアレルギー反応を調べる検査です。アレルギーがある場合には膨疹が生じます。
果物などの場合は果物に専用の針を刺して、そのまま皮膚に刺すことで調べることもできます(プリック to プリック テスト)。IgE抗体を直接証明できる検査ではありませんが、アレルギー物質に対しての反応を15分~20分で判定することができます。対照液として陽性コントロール(ヒスタミン二塩酸塩 10 mg/mL)および、陰性コントロール(生理食塩水)を用いる場合は、以下の判定基準を利用することもできます。

皮膚テストの手引きより
皮膚テストの手引きより
皮膚プリックテスト
皮膚プリックテスト

パッチテスト

パッチテストは、特に金属アレルギーなどの接触皮膚炎が分類されるⅣ型アレルギーがあるかどうかを調べるための検査です。専用のパッチテストユニットに試薬を添付し、皮膚に貼り付けます。48時間後にパッチテストユニットを外し30分~1時間放置し、パッチテストユニットテープによる刺激反応が消失してから判定します。判定は、48時間後、72時間後あるいは96時間後、1週間後に行います。

パッチテスト判定基準

パッチテスト

その他の検査

ぜん息では呼吸の状態を評価するための呼吸機能検査(フローボリュームカーブ)や呼気中一酸化窒素濃度(FeNO)検査、食物アレルギーでは食物経口負荷試験、アレルギー性鼻炎では誘発テストなどの検査があります。それぞれの検査については、病気の説明の項目を参照してください。