アレルギーポータル

アレルギー対策

アレルギー対策 室内環境の整備

1.アレルギーにおける室内環境整備の重要性

アレルギーの患者さんにとって、ダニやホコリ、カビなど、室内環境にある吸入アレルゲン回避のための整備は重要です。いずれも室内からなくすことはできませんので、神経質になる必要はありませんが、ちょっとした工夫とこまめな掃除で増えないようにすることで、より快適な環境を作ることができます。

2.ダニ対策

ダニは生きているダニもアレルギーの原因になりますが、ダニのフンも、死んでも(ダニの一部分でも)アレルギーの原因になります。わが国の室内に最も多いのはヒョウヒダニという種類で、チリダニと表記されることもあります。

  • ・ダニは乾燥に弱い:ダニは増殖するために60%以上の湿度と、およそ25~30℃の温度が必要とされていますので、ダニを増やさないためには、ダニが生息しやすい寝具やクッションなどは日光や風にあてるか乾燥機を使用して乾燥させることが重要です。室内に風を通すことは湿度を減らすには有効ですが、花粉症の人は花粉飛散時期には花粉を室内に入れないように除湿機やエアコンを上手に活用しましょう。
  • ・掃除機でゆっくりと吸引する:ダニの死がいやフンだけでなく、エサとなる人間のフケなどを除くために寝具やクッションなどのほか、カーペットや畳に掃除機をかけます。掃除機をかけるときは、なるべくゆっくりとノズルを動かして吸引します。1m2あたり20秒を目安にしてください。
  • ・なるべく丸洗いが可能な製品を:ダニは洗い流すことができるので、寝具やクッションなどは丸洗いが可能な製品を選び、こまめに洗いましょう。寝具のカバーとしてダニが通過できないような高密度繊維製品を選ぶことも1つの方法です。

3.カビ対策

カビは一般の家庭で1m3あたり1,000個が浮遊していると考えられています。ダニと同様に過度に怖がる必要はありませんが、増やさないような工夫とこまめな掃除を心がけてください。

  • ・カビは乾燥に弱い:カビが増殖しやすい環境はダニとほぼ一致するとされ、温度20~35℃、湿度70%以上で増殖しやすいと考えられています。カビは換気しにくく湿度が高くなりやすい場所で増殖します。室内に風を通すことは湿度を減らすには有効ですが、花粉症の人は花粉飛散時期には花粉を室内に入れないように除湿機やエアコンを上手に活用しましょう。
  • ・浴室や台所:家の中で最も湿度・温度が高くなるため、カビが繁殖しやすい場所です。入浴する場合も調理する場合も、湿度が高まるときは換気扇を活用して、使用後もしばらくは回しておいて換気を促してください。災害に備えて湯船に湯水をためる習慣がある人もいますが、家族にアレルギーがある場合は、特に梅雨から夏のカビが増殖しやすい時期には浴室を乾燥させるために湯船から湯水を抜きます。浴室の石鹸成分や毛など、台所の汚れはカビを増殖させますので、よく洗いましょう(お湯を使って洗うときは水で温度を下げてください)。洗い流したあとは水分を拭き取ってください。
  • ・玄関や靴箱:靴は靴箱に収める前に日陰干しするなどして靴の中の湿度を下げて、汚れがある場合は拭き取りましょう。
  • ・居室:床は1m2あたり20秒を目安にしてゆっくりとノズルを移動させて吸引します。畳やフローリングはこまめに拭いてください。カーペットは毛を逆立てるように掃除機をかけます。畳とカーペットの間にカビが繁殖しやすくなるので、畳の上にはカーペットを敷かないようにしてください。丸洗いが可能なカーペットは洗濯して、よく乾燥させます。できれば床は畳やカーペットはフローリング(板張り)にしてください。
  • ・エアコン:エアコンのフィルターはこまめに掃除をしてください。長期間にわたって使用しなかった場合はエアコン内にはカビが増殖している可能性が高くなります。
  • ・押入れや収納スペース:換気しにくい押入れや収納スペースではスノコを使って空気が通りやすくなるようにして、物を詰め込みすぎないように整理しましょう。
  • ・家具:壁から少し離してすき間をあけて設置し、ときどき掃除機をかけてください。
  • ・カーテン:薄手の布地の製品を選び、ときどき洗濯してください。

4.アナフィラキシーの治療

具体的な治療はアナフィラキシーの重症度によって異なりますが、だんだん元気がなくなっていくように見える意識障害などが認められる場合には、呼吸や心拍がゆっくりになっていっていないかどうか、皮膚の色が赤くなってきていないかどうかなどの状態を確認しながら、必要に応じて一次救命措置を行い、医療機関への搬送を急ぎます。そのうえで、足を頭より高く上げた体位で寝かせます。また、嘔吐してしまう場合に備えて、顔を横向きにします。

5.アナフィラキシーの予防

◎ぜん息の場合

スポーツだけでなく、運動量が多い遊びでもぜん息発作を招く場合があります(「ぜん息」の項目を参照してください)。

◎花粉症の場合

目の充血があるときや目やにが多いとき、くしゃみが多く、繰り返して鼻をかむようなときは無理をしないようにします(「花粉症」の項目を参照してください)。

◎アトピー性皮膚炎

汗をかいたらやわらかいタオルなどでよく拭きます。炎天下などでは日焼けがアトピー性皮膚炎の悪化の原因になる場合があるので、長時間にわたって太陽にあたらないようにします(「アトピー性皮膚炎」の項目を参照してください)。

◎食物アレルギーの場合

アレルゲンが含まれる食べ物を食べないようにします。食品衛生法によりアレルギー表示が義務づけられていますので、食べないようにしてください。食物依存性運動誘発アナフィラキシーになったことがある場合は、食後に激しく動かないように注意します(「食物アレルギー」の項目を参照してください)。

◎望ましい室内環境の整備例

  • ・一般に、カビやダニが増えるのを防ぐためには部屋を換気して湿気がこもらないようにしますが、花粉飛散時期は花粉を室内に入れることになるので、なるべく窓を開けずに除湿機などを活用してください。
  • ・寝具は太陽の光を当てて干し、寝具の表面に掃除機をかけます。花粉飛散時期は寝具への花粉の付着を防ぐために乾燥機を活用して、外気にさらさないようにします。就寝中に花粉を吸い込まないように、寝具の鼻に近い部分を、表面を湿らせたティッシュペーパーやタオルで拭き取ることも効果があります。
  • ・花粉の飛散時期には洗濯物は屋内に干しましょう。洗濯物を屋外に干した場合は、花粉を落としてから取り込むか、掃除機をかけましょう。
  • ・エアコンのフィルターはこまめに水洗いします。
  • ・カーテンは薄い製品を選んでときどき洗濯します。
  • ・家具は壁から少し離してすきまをあけて設置します(ときどき掃除機をかけます)。
  • ・床はカーペットや畳よりもフローリング(板張り)にします。
  • ・ペットは飼わないようにします。
  • ・ソファは布製ではなく革・合成皮革製を選びます。
  • ・観葉植物は置かないようにします。
  • ・ぬいぐるみは毛羽立った製品を避けて表面がツルツルの製品を選びます。
  • ・床はこまめに掃除機をかけます。花粉飛散時期は、花粉粒子が小さく、掃除機によっては室内に拡散させてしまうので、拭き掃除が有効です。
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