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よくある質問

アレルギーに関する
質問をまとめています。

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アレルギーを知ろう! / Q&A

花粉症(アレルギー性鼻炎、結膜炎)

花粉症の薬で気をつけるべきことはありますか。

他のアレルギー疾患で薬を飲んでいる場合は、薬の効果が重複することもあるため、受診時に薬の名称を伝えてください。また、眠気などの副作用により、自動車運転などを控えるべき薬もあることから、医師や薬剤師の説明はよく聞いてください。眼科でステロイド点眼薬が処方された場合は、眼圧のチェックなどをするために医師の指定した通院日を守ってください。

ステロイド薬の点鼻薬は子どもにも使ってもよいですか?

ステロイド薬の点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)は小児にも使えます。処方薬であるステロイド薬の点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)には、フルチカゾンフランカルボン酸エステル液やモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物点鼻液など、小児に使えるものがあります。これらの薬は鼻粘膜だけに作用して、全身に影響が及ぶことはないので安全性が高く、刺激感や匂いも少ないため、小児でも使いやすい薬剤です。薬局などで購入できる市販の点鼻薬の多くは血管を収縮させる成分を含んでいて、これらの薬は使用するとすぐに鼻づまりがよくなる感じがしますが、長く使い続けると血管を収縮させる成分による「薬剤性鼻炎」を引き起こします。市販薬を使う場合は成分と対象年齢をよく確認し、なんとなく使い続けることがないようにしてください。特に2歳未満の幼児では、呼吸抑制などの副作用の危険性があるため、血管収縮薬は禁忌です。

毎年、スギ花粉が飛散する時期がつらいのですが、スギ花粉症を根治させることはできないのですか。

近年、アレルギーの根治を目指して行われているのが「アレルゲン免疫療法」です。定期的に注射を行う「皮下免疫療法」と、舌の下へ毎日薬を投与する「舌下免疫療法」の2つの方法が行われており、どちらもスギ花粉症用の薬があります。持続した効果を得るまでには、専門の資格を持つ医師の指導のもとで年単位の投与期間が必要となるので、興味がある方は実施可能な医療機関にて詳細を確認することをお勧めします。

子どもの鼻水は取ってあげたほうがよいですか?

自分で鼻がかめない幼い子どもは、保護者が鼻水を取ってあげましょう。鼻水の中にはウイルスや細菌などの病原体や炎症を引き起こす物質が含まれていることがあり、中耳炎や副鼻腔炎の原因になることがあります。特に乳児は鼻水で鼻が詰まると呼吸がうまくできません。自分で鼻がかめない場合は、保護者が吸引して取ってあげましょう。鼻水を吸引するために、さまざまな種類の器具が市販されており、やや高価ですが電動式の据え置き型の器具は効率的に吸引します。保護者が子どもの鼻を直接口で吸うことは、保護者の二次感染の危険がありますので避けてください。

花粉症でアレルギーの血液検査を受けたところ小麦やリンゴも反応がありました。普段から小麦やリンゴは摂取していますが、今後は食べるのを避けたほうがよいのでしょうか。

食べたあとに症状があらわれなければ、食べても問題はありません。

ハウスダストやダニにアレルギーがあります。環境整備について教えてください。

アレルギー疾患の治療では、アレルギーの原因物質であるアレルゲンの除去や回避が大切です。ぜん息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などでは、室内アレルゲンとしてダニやカビ、動物の毛・フケなどが挙げられますが、そのなかでも特にダニ対策が重要です。ダニアレルギーの患者さんにはダニ対策を十分に行ったうえで、それでもなお症状があらわれる場合には薬物療法を行います。ここでは特に、代表的なダニ対策についてのみ述べます。ダニ対策としては、ダニの住みかとなりやすい布団に注意が必要です。布団を干して、こまめに、丁寧に掃除機をかけることが基本です。布団乾燥機も有用です。布団の丸洗いや防ダニ寝具・寝具カバーも役に立ちます。ダニ対策ではダニアレルゲンの元になるダニそのものを撃退することが大切ですが、ダニを殺すには60℃以上の熱水処理や熱風での乾燥が必要になります。布団を干すことで布団が乾燥してダニは増えにくくなりますが、生き延びたダニはすぐまた繁殖します。冷水では、ダニアレルゲンは洗い流すことができますが、生きているダニは死にません。布団の他にも床のカーペットや布製のソファー、ぬいぐるみなどにも注意が必要です。