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アトピー性皮膚炎

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体を洗うときは強くこすらないようにといわれていますが、汚れは十分に落ちるのでしょうか。

石鹼を泡立てると、汚れをはがし取って包み込む働きが高まり、洗浄力が向上するといわれています。また、泡には、摩擦による刺激を少なくする働きもあります。きめの細かい、しっかりとした泡をつくり、その泡を使って手でしっかりと洗うようにするとよいでしょう。タオルなどで強くこすることは避けてください。洗ったあとは、石鹼が残らないようによく流しましょう。

保湿薬と外用薬の塗る順番を教えてください。

塗る部位や塗る人の手を清潔にして表面の水分を拭き取ったら、保湿薬を塗るのが一般的です。入浴後などであれば皮膚に水分が多く含まれている状態なので、保湿薬を塗ることで、皮膚の乾燥をより防ぐことが期待できます。保湿薬は、患部だけでなく全身に使用しましょう。ただし、医師から指示を受けている場合や塗る順番が処方箋に記載されている場合は、それに従ってください。

アトピー性皮膚炎の外用薬を塗るとき、量のめやすはありますか。

成人の両方のてのひらの面積と同じ広さの部位に塗る外用薬の量は、約0.5gがめやすであるといわれています。これは、口径5mmの外用薬のチューブの場合で、人差し指の先端から第1関節部までの長さを押し出したときの量に相当します。わりと多い量に感じるかもしれませんが、すり込むようにして塗るのではなく、十分に乗せるように塗るのがコツです。

ステロイド外用薬を使わない医師はいますか。

独自の治療法を考え出して推奨する医師がいますが、正しい根拠に基づいている治療法とはいえない場合があります。医師だからと鵜呑みにせず、皮膚科専門医の標準的な治療を受けてください。

ステロイド外用薬は生涯にわたって続けなければなりませんか。

アトピー性皮膚炎に適切な治療をすることでステロイド外用薬をやめることができる人はたくさんいます。ステロイド外用薬で炎症がなくなれば、保湿剤だけでコントロールすることもできるからです。ただし、さまざまな原因で再び炎症が生じれば、治療で必要になります。

ステロイド外用薬を塗るのをやめるとリバウンドで症状がひどくなりますか。

ステロイド外用薬はアトピー性皮膚炎の炎症を抑えますが、まだ炎症が残っているのにステロイド外用薬をやめてしまうと炎症がぶり返すことがあります。皮膚の下の炎症まで十分に治療すれば、ステロイド外用薬をやめても、すぐに悪化することはありません。やめるかどうかは自分で判断せず、医師の指示にしたがってください。

アトピー性皮膚炎はステロイドが原因ですか。

アトピー性皮膚炎は、アレルギーになりやすい体質と皮膚のバリア機能異常が原因です。ステロイド外用薬が原因ではありません。

ステロイド外用薬を長期間使うと、強いランクの薬でもだんだん効かなくなるのですか。

長期間にわたって使用しても、ステロイド外用薬の効果が得られなくなることはありません。アトピー性皮膚炎の炎症の強さに見合ったステロイド外用薬を使わないと、塗っても効かないと思うことがあるかもしれません。医師に皮膚症状を見せて、適切な強さのステロイド外用薬を選ぶことや正しい塗り方を教えてもらうことが必要です。

ステロイド外用薬が原因で皮膚が黒くなることはありますか。

ステロイド外用薬を塗ることで皮膚が黒くなることも、固くなることもありません。適切な治療をせずに炎症を長引かせてしまうことにより、色素沈着が生じて皮膚が黒くなることがあり、さらに、ゴワゴワとした固い皮膚(苔癬化:たいせんか)になることがあります。

ステロイド外用薬を使うと、ステロイドは体内に蓄積しますか。

ステロイド外用薬が体内に蓄積することはありません。外用薬は皮膚で効果を発揮するもので、体内に吸収されることはほとんどありません。たとえ傷口から血液中に入った場合でも、代謝されてしまいます。