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アレルギー性鼻炎

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アレルゲン免疫療法とは何ですか?

「アレルゲン免疫療法」とは、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少しずつ(微量)を定期的に身体に入れることで、アレルギー反応を和らげる治療法です。アレルゲン免疫療法は他の内服薬や点鼻薬と異なり、アレルギーそのものを治す、あるいは長期間抑えることができる効果があります。ただし、即効性はなく、治療には3年以上かかります。また、アレルゲンを投与することによって副反応が起こることがあり、まれにはアナフィラキシーのような重い症状が出ることもあります。アレルゲンの投与方法には、薬剤を注射する「皮下法」と、口に含む「舌下法」があり、いずれも5歳くらいから実施できます。それぞれ特徴があり、実施できる施設が限られていますので、医療機関で相談してください。

目をかゆがるのですが目薬はどうしたらよいですか?

抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬の点眼薬は安全に使えますので、医師に相談してください。刺激の少ないものを処方してもらい、指示通りの回数で点眼します。ステロイドの点眼薬は眼圧が上がるなどの副作用を起こす可能性がありますので、眼科医師の診察を受けて指示通りに使いましょう。

子どものアレルギー性鼻炎ではどのような症状が出ますか?

くしゃみ・鼻水・鼻づまりのほか、さまざまなサインを見逃さないことが大切です。アレルギー性鼻炎の主な症状は、鼻のかゆみ・くしゃみ、水のような鼻水(水性鼻水)、鼻づまりです。鼻すすり、いびき、口呼吸などが鼻汁や鼻づまりのサインであることもあります。また、鼻や目をこすったり、顔をしかめたりすることも多く、鼻を触りすぎて鼻出血を繰り返す子どももいます。眼のかゆみや涙目、咳、鼻や眼の周りの皮膚のかゆみや発赤などもよくみられる症状です。

乳児も花粉症になりますか?

乳児には花粉症はほとんどありません。ごく少数ですが、通年性アレルギー性鼻炎の乳児はいます。わが国の1歳6か月児健診での有症率は1.5%という報告があります。スギ花粉症は早ければ2歳で発症することがありますが、乳児にとって初めてのスギ花粉飛散シーズンに花粉症を発症することはほとんどないと考えてよいでしょう。

鼻水は取ってあげたほうがよいですか?

自分で鼻がかめない幼い子どもは、保護者が鼻水を取ってあげましょう。鼻水の中にはウイルスや細菌などの病原体や炎症を引き起こす物質が含まれていることがあり、中耳炎や副鼻腔炎を起こす原因になることがあります。特に乳児は鼻水で鼻が詰まると呼吸がうまくできません。自分で鼻がかめない場合は、保護者が吸引して取ってあげましょう。鼻水を吸引するために、さまざまな種類の器具が市販されており、やや高価ですが電動式の据え置き型の器具は効率的に吸引します。保護者が子どもの鼻を直接口で吸うことは、保護者の二次感染の危険がありますので避けてください。

いつも鼻水が出ていますがアレルギーでしょうか?

アレルギーとは限りません。アレルギー以外の原因によっても鼻水が続くことがあります。鼻水が続く病気には、アレルギー性鼻炎のほかに、繰り返す急性鼻炎や鼻副鼻腔炎があります。一般的には透明な鼻汁であればアレルギー性鼻炎やウイルス性上気道炎(感冒)、黄色や緑色のねばっとした鼻水であれば細菌感染をきっかけとした鼻副鼻腔炎を考えます。まれではありますが、鼻腔異物や何らかの病気がかくれていることもありますので、鼻水が続く場合は耳鼻咽喉科医の診察を受けましょう。

点鼻薬は子どもにも使ってもよいですか?

ステロイドの点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)は子どもにも使えます。処方薬であるステロイドの点鼻薬(鼻噴霧用ステロイド薬)には、フルチカゾンフランカルボン酸エステル液やモメタゾンフランカルボン酸エステル水和物点鼻液など、子どもに使えるものがあります。これらの薬は鼻粘膜だけに作用して、全身に影響が及ぶことはないので安全性が高く、刺激感や匂いも少ないため、子どもでも使いやすい薬剤です。薬局などで購入できる市販の点鼻薬の多くは血管を収縮させる成分を含んでいて、これらの薬は使用するとすぐに鼻づまりがよくなる感じがしますが、長く使い続けると血管を収縮させる成分による薬剤性鼻炎を引き起こします。市販薬を使う場合は成分と対象年齢をよく確認し、なんとなく使い続けることがないようにしてください。特に2歳未満の幼児では、呼吸抑制などの副作用の危険性があるため、血管収縮薬は禁忌です。

アレルギーの飲み薬をずっと飲んでいますが大丈夫ですか?

飲み薬は安全に使うことができますが、不安があれば主治医とよく相談しましょう。子どもに処方する多くのヒスタミン薬やロイコトリエン受容体拮抗薬、鼻噴霧用ステロイド薬は長期に使っても安全性が高いとされています。しかし、薬物療法はあくまでも症状をおさえる治療(対症療法)であり、アレルギーそのものを治す治療法ではありません。症状が続いて服薬を止めることができない場合は、環境整備を進めるとともに治療を見直します。最近ではアレルゲン免疫療法という治療法もあります。

ハウスダストやダニにアレルギーがあります。環境整備について教えてください。

アレルギー疾患の治療では、アレルギーの原因物質であるアレルゲンの除去や回避が大切です。喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などでは、室内アレルゲンとしては、ダニやカビ、動物の毛・フケなどが挙げられますが、その中でも特にダニ対策が重要です。ダニアレルギーの患者さんにはダニ対策を十分に行ったうえで、それでもなお症状が出る場合には薬物療法を行います。ここでは特に、代表的なダニ対策についてのみ述べます。
ダニ対策としては、ダニの住みかとなりやすい布団に注意が必要です。布団を干して、1m²あたり20秒くらいを目安にして十分に掃除機をかけることが基本です。布団乾燥機も有用です。布団の丸洗いや防ダニ寝具・寝具カバーも役に立ちます。ダニ対策ではダニアレルゲンの元になるダニそのものを撃退することが大切ですが、ダニを殺すには60℃以上の熱水処理や熱風での乾燥が必要になります。布団を干すことで布団が乾燥してダニは増えにくくなりますが、生き延びたダニはすぐまた繁殖します。冷水では、ダニアレルゲンは洗い流すことができますが、生きているダニは死にません。布団の他にも床のカーペットや布製のソファー、ぬいぐるみなどにも注意が必要です。

引っ越しをしたのですが、どこの病院でアレルギーを診てもらえるかがわかりません。

各都道府県ではアレルギー疾患拠点病院が設置されてきています。アレルギーポータルにて各都道府県の拠点病院を調べることができます。また、日本アレルギー学会の検索サイトでは、ご自宅から近い場所や通院しやすい場所のアレルギー専門医を検索することが可能です。